ある日のこと
早朝にモワッと濃い霧が山を覆った。
麓に見えていた集落もあっという間に谷を湧き上がって来た霧に飲み込まれいった。
いつもは通り過ぎていく道をなんとなく曲がってみる。
まだまだ知らない道がたくさんある。
あまり使われていない道なのだろうか。
荒れ果ててはいないけれど、車通りはあまりなさそうだ。
道を覆うように木々が生えている。
対向車も来ないだろうし、のんびりとジムニーを走らせる。
山から倒れかかっている木もジムニーなら横に避けて抜けていける。
軽トラと同じサイズ感のジムニーは細い山道でもとても使い勝手がいい。
濃い霧の山道を降りると、さっきまでの霧はまるで嘘かのように気持ちの良い青空が広がっていた。
秋の空と山の天気は変わりやすい。
どんな天気でも楽しめるのもジムニーの魅力だね。
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