購入して3年ちょっと、走行距離は17万キロを超えてショックアブソーバーを交換してたけれど、最近はカーブを曲がったり段差などで車体が揺れた時にギシギシと軋むような音がし出しました。
足回りで残っている整備といえばリーフのブッシュ交換なので今回交換することにしました。
リーフのブッシュを交換
現状はこんな感じ
いつ交換したかは不明なブッシュ。おそらく純正ブッシュがついていると思います。
これはフロント側のシャックル部分なんですけど、ブッシュは割れてシャックルも斜めにひねってついています。

新品ブッシュ
購入したブッシュはジムニー JA11 カーボンブッシュ 1台分 硬度65&硬度75ミックスセット リーフブッシュです。
耐久性が求められる所には硬いブッシュ。柔軟性の求められる所には柔らかめのブッシュが使われています。
取り付け説明書もついているのでどこにどの硬度をつけるかは一目瞭然でわかりやすかったです。

それではブッシュを交換していきましょう
まずはホイールを外してジャッキアップをしてウマをかませます。念のため輪止めも忘れずに。
写真では前からですが実際はリアのブッシュから交換しました。

リアブッシュの交換
シャックルの取り付けナットを緩める
事前にワイヤブラシでネジ山の錆を落とし浸透液などをかけて緩めやすくしておきます。
使用する工具は14ミリのボックスレンチ。
上下のナットを取り外すとシャックルのプレートが取り外せます。

純正シャックルは外側のプレートにボルトがついて外れるので、内側のプレートが外れたら軽くハンマーで叩きながら引き抜きます。
ボルトを叩く場合はナットをボルトの面までかけてから叩くと、ボルトのネジ山を傷めにくくなります。

ブッシュを取り外す
シャックルが外れたらブッシュを取り外します。
手で引き抜けたり、マイナスドライバーで叩き抜いたりとしながら取り外します。

取り外したブッシュと新品のブッシュ。
古いブッシュは穴が広がり、長穴になってしまってますね。カチカチに硬化してしまっています。

新品のブッシュを取り付ける。
リーフと車体のブッシュの入る穴とブッシュ本体にグリスを塗って取り付けます。
僕は先に外側だけブッシュを入れて、シャックを入れてから内側のブッシュを入れました。
なぜかというとリーフを取り外していないので、ホーシングの重みでリーフがひねってしまい内側のブッシュを入れていてもシャックを入れた時にボルトに押されて、入れたブッシュが出てくるからです。
だから、シャックを入れた後に手でリーフを捻りながらブッシュの穴を合わせて入れるほうがしやすかったです。
シャックルのナットを締めて、ホイールを取り付けたらリアは終了です。
左右同じ手順で行います。
リアのフロント側のブッシュはリーフに圧入されていて、ブッシュの種類が違うので今回は交換しません。

ちなみにシャックルには上下があるようで、プレートの横にわかりにくいけれど矢印が刻印されているので、その矢印が上に向くようにシャックルを取り付けます。

フロント側のブッシュを交換
フロント側のブッシュを交換していきます。
まずはリアと同じ要領でジャッキアップしてホイールを外してウマをかませます。
フロントはリアと違ってリーフとスタビライザーを外さないととっても作業がしにくかったので、リーフを外しましょう。
シャックルを取り外し。
リアと同じ要領でまずはシャックルを取り外します。
フロントシャックルはリアのシャックルのように上下の指示はとくに無いようでした。
スタビライザーとリーフを外します
今回予定になかったスタビライザーとリーフの取り外し。
スタビライザーはフロント側のブラケットのみの取り外します。
ジャッキでリーフをグッと持ち上げてから取り外します。
リーフのブラケット側は取り外さなくてもリーフを外すことはできました。
使用スパナ12ミリ

スタビライザーを外したら、リーフとホーシングを固定しているUボルトのナットを緩めてジャッキをおろすと、リーフが取り外せます。
Uボルトのスパナは14ミリ

リーフの後ろ側のボルトを緩めてボルトを抜きます。使用スパナは17ミリ。
サビで少し固かったりするのでその時は叩き抜きましょう。

ブッシュを入れ替えます
リーフを外したらブッシュを入れ替えます。
リーフの後ろ側のブッシュにはスリーブが入っているので取り外して錆を落として手入れします。


ここまで外すなら増しリーフすればよかった。
リーフの穴の錆や汚れもしっかり落としましょう。

フロントはとくに後ろ側のブッシュがひどく痛んでいました。
叩いたら割れるくらいに硬化して穴もだいぶ大きくなっていました。

リーフの取り付け
ブッシュを組み終えたらリーフを組み込みます。
ホーシングとリーフのブラケットの間にとりあえずリーフを挟み、先に後ろ側のブッシュを車に取り付けます。
後ろ側のブッシュを取り付け、ボルトをとったらリーフとブラケットなどを合わせていきます。
リーフにはリーフを固定するためにリーフの真ん中にボルトがあるのですが、これをブラケットとホーシングの受けに空いている穴に合わせないといけません。
まずはブラケットの穴と下側のナットを合わせます。ジャッキで下から軽く支えてバールなどでこねて合わせます。
下の穴が合えば今度は上の穴を合わせます。
ジャッキをどんどん上げていって、シャックルがつく方のリーフと車体側が当たるまでリーフを押し上げます。
そしてバールなどでこねて上の穴をリーフの突起に合わせます。その状態でUボルトを取り付けて締め込みます。
下の写真のようにリーフの上下の受けとブラケットがピタッとくっついていたら正しくついています。
隙間が空いているなら、きちんとはまっていないので注意してくださいね。
このリーフの取り付けが一番体力を使い疲れました。

フロントのシャックルを取り付け
フロントのシャックルの取り付け要領はリアと同じです。
シャックル自体にもグリスを塗り取り付けましょう。
スタビライザーも忘れずに
シャックルを取り付け終わったらスタビライザーも忘れずにつけましょう。
取り外しと同じようにジャッキでグッと持ち上げると取り付けやすいです。
ホイールを取り付けて、締め忘れが無いか確認しよう
ホイールを取り付けたら作業完了!といきたいところだけれど、もう一度フロントとリアのナットの締め忘れが無いか確認しましょう。安全に直結する足回りの整備はしっかり最後まで気を引き締めて。
作業完了!お疲れ様でした
お疲れ様でした!テストドライブに行きましょう。

今回使用した工具
ボックスレンチ 12 14 17 19
スパナ 14 17
ゴムハンマー
ヤスリ
ワイヤーブラシ
バール
マイナスドライバー
グリス

ブッシュ交換をして乗り心地はどう変化した?
ブッシュ交換をしてまず感じたことは、乗り心地がマイルドになりました。
道路の継ぎ目ぐらいの小さなギャップはほとんど感じなくなり、
段差を超えた時は今ままでは「ゴトゴト」と振動していたのが「ポコポコ」といった感じに角が取れたような感じになりました。車に伝わる振動がタイヤの空気を少し抜いたような感じです。
ロールした際の「ギシギシ」といったきしみもなくなりました。
ジャダーなどは出ていなかったので運転しやすさなどはそんなに変化はありませんが、乗っていて疲れにくくなったように感じます。
JA11ジムニー乗りの人で交換していない人は是非一度お勧めします!
それでは、素敵なジムニーライフを!
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